2015年01月10日
『滋賀大うちごはん農園』第2シーズン終了。

今日開催した料理スクールで、2年目のプログラムが終了しました。
『滋賀大うちごはん農園』は、主に滋賀大生を対象に、
野菜を「自ら育て、自ら食す」ことにチャレンジして、
真の生きる力を養おう!ーーーという滋賀大学のプロジェクトです。
わたしは、野菜づくりを担当する
菜園インストラクターとして関わっています。
滋賀大は、親元を離れ、ひとり暮らしを始める学生が多く、
それに、
これまでの学生生活の多くを受験勉強に費やしてきた子も多いと思っています。
そんな学生たちが、土にまみれ、ちっとも思い通りにならない野菜づくりを
経験することは、
これから社会人として歩んでいく上で、必ず良い影響を与える…いえ、
与えられたらいいなあ…と、思っています。
最近、食品の異物混入が世間を騒がせていますが、
この事は、消費者と生産者があまりにも離れ過ぎてしまった今の時代の、
大きな影だと思います。
生産者が製造物責任を果たす事は当然ですが、
その度合いが、著しく消費者寄りになってしまうことに、一抹の不安を感じます。
お互いの立場を理解し、相応の責任を分かち合うことが、健全な社会のあり方だと思います。
そういう意味でも、「自分で自分の食するものを生産してみる」という経験は、
とても大事なことだと思うんですよね〜。
2015年01月03日
抗しがたい自然と共に暮らす。
皆さん、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、我が彦根のまちも正月から大雪に見舞われました。
ここまで降ると、お手上げですね(+_+)
私は、4年前に『農ある暮らしを広げるコミュニティービジネス』を標榜し、
独立起業しました。
とは言っても、そんなことを会う人会う人にご説明するわけにもいかず・・・
省略して、『農業やってます・・』と言っています。
でも、自分の中では正直とっても違和感があります。
やっぱり、私の想いの根っこにあるのは、
『農ある暮らし』=『自然ともう少し密接に生きる暮らし』を広めたい、
特に次世代に・・・なんです。
『農』は、その代表というか象徴なんですね・・・。
さて、昨春開園したビジューファーム。
すべてが後手後手。
本格的に植えた約1万株のカリフラワーは・・・
この大雪で、ほぼ収益の見込めない状況になりました・・(泣)
でも、誰かを責めるわけにもいかないし、
もちろん備えが甘かったと言われればそれまでですが、
自然を相手にするとは、そういうリスクが伴うということですよね。
そのことを、身を以て経験することは、将来的に「生きる力」を高めると思っています。
「生きる力」とは、「うまく泳げる」力ではなく「どんなところでも泳げる」力。
何を隠そう、誰よりもその力を持っていなかったのが4年前までの私なんです(^_^;)
まあ、ほんと、まだまだですが、
少し力がついてきているのではないか・・・と思っています。
高度経済成長期が過ぎ、明らかに成熟した社会が到来しています。
そんな、成熟した社会で、「大船に乗って、大きな流れに身を任せて・・・」
なんてことは、なかなか難しいんじゃないですかね。
やっぱり、個々が、「どんなところでも泳げる」力を、
もう一度備えて、いかなければならない。
抗しがたい自然をアンダーコントロールする方向ではなく、
どう向き合っていくか・・・
生きる力が備われば、みんな向き合えると、思うんですよ。
そんな気づきを、していただける場所を、作っていきたいんですよね・・・。
2014年12月31日
2014年の仕事納め。

本日、日没を持って、仕事納めとさせて頂きました。
2014年を振り返ると、
極寒雪中での野菜の収穫に明け暮れた冬を過ごし、
春、念願の自分の農地を手にし、開墾の日々を送りました。

しかし、希望に満ちた進路に待ち受けていたのは…数々の障壁でした。
何度もめげそうになりながら、
思い通りにならない現実と向き合う日々は、
今思えば、去年の自分よりも成長する糧になったように思います。
少しですが…ほんの少しですが…
図太く、淡々と、しぶとく生きるコトを学んだような気がします。
さあ、2015 年。
どんなチャレンジをしようか…
この短い正月休みに、じっくりと考えようと思います。
先ずは、途方も無い妄想から(笑)
2014年07月12日
死んでいた土地と生きていた土地

春から開墾したビジューファームは、
何十年も放置されていました。
5000平米の4/5は、
草どころか木まで生え、草原から森へ帰ろうとしていました。
残りの1/5は、
除草剤を使って管理され、まさに不毛地帯となっていました。
現在の状況です。

【生きていた土地・写真上部】
成長をコントロール出来ないほど、
生命力に富んだ圃場となっています。
【死んでいた土地・写真下部】
パワーショベルでも苦労するほどカチカチで、
ミミズ一匹見当たりませんでした。
死んでいた土地に、
5月のゴールデンウイーク、
セスバニアという緑肥の種を蒔いたのですが、
いっこうに芽が出ず…
撒き直そうとしていた矢先…
生命が宿りはじめましたよ!!(冒頭の写真)
『生命力』って、スゴイですね。
この仕事の醍醐味を感じました。
こういう不毛地帯を生命力溢れる場所にするコトが…
この世界に踏み込んだ者の、使命だと、
思ってしまった、今日このごろ…なんですね〜。
2014年06月30日
何と!特設コーナーにてデビューしました(笑)

農業の世界に足を踏み入れて、来月で丸3年。
本日、
遂に、直売所デビューとなりました。
昨年、師匠の名前で商品を出したことがありましたが、
生産者『西村健之』として、正真正銘のデビューです。
他の生産者の方々にとって、大したことではないかも知れませんが、
自分が作った野菜を店に並べる…なんてコト、ボクがやってると思うと、
信じられませんね〜。
彦根城 城下町 4番町スクエアの『彩菜館』という直売所です。
マネージャーさんの計らいで、入り口に特設コーナー作って頂きました!
ありがとうございます(^O^)/